ミシュランがカバーしていないためにレストランの選択で苦労する最大の問題国は、他ならぬ日本なのです。
レストラン・ガイドは山ほどあるにもかかわらず、殆ど信頼できません。
場当たり的で、本当に良い店がもれていることがあります。
また、提灯持ち情報が多く、マイナスの評価を正しく行なっていません。
最近、「ザガットサーベイ」の東京版が現われました。
これはかなり正確な評価のようで、期待できます。
夕食は、できるだけ事前に予約しましょう。
泊っているホテルのレストランでも、予約していないと席がとれないことがあります。
リゾート地で近くにレストランがない時などは、往生します。
日本では、かなり正式のテーブルでも、食事の際に水を飲めます。
しかし、ヨーロッパではそうはいきません。
フランスでは、水を飲みながら食事をすると、「蛙と同じ」といわれます。
「飲み物は?」と聞かれたとき、アルコールが飲めない人は、肩身が狭いものです。
旅行家の大木一雄氏があるエッセイで、この不都合さを嘆いていました。
フランス、ドイツ、イギリス、アメリカの順で、食事の席で水を飲むことへの許容度が増すのです(アメリカでは、空港に水飲み機があるほど、水に対する許容度が高いですね)。
この原因を、大木一雄氏は労働者の勤勉さに求めています。
勤勉な国では、食事の際にアルコールなど飲んでいられないというのです。
確かにそうかもしれません。
ヨーロッパでも、最近は勤勉になってきたためでしょうか、食卓で水が飲める場合が増えてきました。
しかし、ミネラルウオーターであり、無料ではありません。
また、炭酸入りの場合が多いです。
日本人にはなじまないことが多いので、「ガスなし」を明確に伝えることが重要です。
知人のお嬢さんが、ドイツ滞在時に最初に覚えたドイツ語は、これだったそうです。
日本人にはそれほど重要な表現であるにもかかわらず、「海外旅行者用会話集」の類には載っていないことが多いですね。
開発途上国の場合、うっかり水を飲むと、猛烈な下痢に襲われます。
ビールなどなら大丈夫ですが、グラスに注いではなりません。
ビンから直接に飲む必要があります。
氷も駄目。
ホテルの部屋にポットなどが置いてある場合、「この水は飲めるか」と聞いては駄目です。
彼らには飲める水なので、ほとんどの場合"Yes"という答えが返ってきます。
私は、このようなやり取りの後に飲んで、ひどい目にあった経験があります。
ここは、「煮沸してあるか」と聞くべきなのです。